安価に仕入れることができることもあり、多くのレシピがある卵料理。
しかし、「卵料理は簡単だけど上手に作るのは本当に難しい」と言われます。
実際、レストランの新人シェフの面接では料理の技術を見るために、オムレツを作らせることもあるほどです。
卵料理に挑戦する際には、技術はさておき、まずはレシピに適した卵を選んでみましょう。
スポンサーリンク
卵ができるまで
卵はニワトリから①~③の流れで産まれます。
① 卵巣で黄身が作られる
② 成熟した卵黄は排卵され卵管を下る
③ 卵管で卵白が分泌され、卵黄の周りに付着する
スーパーには、さまざまな色と大きさの卵が並んでいます。
値段の違いはもちろんですが、なぜ色と大きさに差ができるのでしょう?
赤い卵と白い卵
赤い卵は、白い卵より人気があります。
赤い卵は、赤いニワトリから、白い卵は、白いニワトリから産まれます。
しかし同じ条件下で飼育している場合には、味・栄養に差は全くないのです。
ではなぜ、色の違いがでるのでしょう?
それは、卵の殻の色の差は飼育されているニワトリの環境(明るさ)に関係があるのです。
卵は外敵から守るため、環境に馴染む色に産み分ける性質があります。
明るい野外で育ったニワトリの卵は薄い赤色、暗い室内で育ったニワトリの卵は濃い赤色となるのです。
大きさ(サイズ)
色の違いの他に、大きさの違いがあります。
大きさの違いは、卵を産むときのニワトリの年齢で大別されます。
最近のニワトリは、ヒヨコから孵化して4ヶ月~5ヶ月で卵を産み始めます。
大きさは概ね、以下の通りです。
Sサイズ 生後4ヶ月~5ヶ月
Mサイズ 生後6ヶ月~1年
Lサイズ 生後10ヶ月~2年
LLサイズ 生後1年以上
このように、ニワトリが成長するにつれて、大きなサイズの卵を産むようになるのです。
ニワトリの個体の大きさは、成長してもほぼ差はありません。
変わるのは、卵管の太さです。
そして、この卵管が卵のサイズを決めるポイントになります。
生後4ヶ月のニワトリの場合、卵管が細く、卵白の分泌も少ないため、Sサイズの卵しか産めません。
しかし、ニワトリが成長するにつれて卵管は太くなり、卵白の分泌量も増えていきます。
そして、生後1年以上になると LLサイズの卵も産むようになるのです。
サイズが大きくなっても、増えるのは白身の量だけです。
黄身の体積には、ほとんど差はないのです。
卵のサイズに適した料理
これまでのことから、料理に合わせて、卵の黄身と白身の分量が適切な卵を選びましょう。
Sサイズを買うべき料理
黄身がメインの料理:目玉焼き、スクランブルエッグ、オムレツ
LLサイズを使うべき料理
白身を多く使う料理:メレンゲ、茶碗蒸し
料理する卵料理の、黄身と白身の分量に合わせて、適切な卵のサイズを選んでみてくださいね。
コメント