お盆はできる限り実家に帰ります。
2015年は祖母の初盆。
祖母と一緒にやっていたお盆の風習「りんとみがき」を、数年ぶりに家族でしました。
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輪灯磨き
祖母はお盆が近づくと、仏壇から真鍮製の燭台などを取りだして磨いていました。
その風習を、2015年は実家に帰省し、家族で行いました。
母はその風習を「りんとみがき」と言っていました。
子どもの頃は私も、語源を気にしていませんでした。
そういう風習なのだと思っていたのです。
しかし今回、久し振りに行うことなって、ふと「りんとみがき」とは何なのか?気になりました。
いまさらの事柄ですが、父・母に問い質してみたところ、
「鈴(りん)」からきてるんじゃないの?
「凛と」では?
など、曖昧な返答ばかり。
父・母も語源を知らなかったようです。
調べてみると訛りなのか、発音が悪かったのか、語源が解りました。
「りんと」ではなく「輪灯(りんとう)」だったのです。
「輪灯(りんとう)」は、仏壇内を明るくする真鍮製の灯火具です。
実家の仏壇にも、輪灯のような灯かりはついていますが、外したことはありません。
その「輪灯(りんとう)」を磨くことから、
「輪灯磨き」 → 「りんとうみがき」 → 「りんとみがき」
に訛ったものではないかと感じました。
※ちなみに実家は山形県の庄内地方(酒田市)です。
磨く手順
私の実家では、下記のようにしています。
仏壇から真鍮製品を取り出す
輝きが薄れた真鍮製品(燭台、仏飯器など)を、仏壇から取り出します。
研磨剤で磨く
研磨剤(ピカール液)を、ウェス(ぼろきれ)に塗布し、力強く、真鍮製品を磨きます。
研磨剤が真鍮製品に残るため、白濁した感じになります。
乾拭きする
研磨剤を塗布したウェスとは別のウェスで、真鍮製品を磨きます。
研磨剤をきれいにふき取ると、輝きを取り戻します。
真鍮製品を仏壇に戻す
輝いた真鍮製品を取り出した位置に戻します。
研磨剤
実家では昔から、研磨剤は「ピカール液」を使っています。
ピカール液
販売元:日本磨料工業株式会社
特徴:乳化性液状金属磨き(研磨材入り)
商品名通り、ピカピカに仕上がります。
仕上げ方は、わが家の磨き手順で問題ありません。
ピカール塗布、乾拭き共に、ウェスの汚れが酷くなったら交換してください。
磨き作業が終わったら、手洗いを充分してください。
まとめ
「りんとみがき」は「輪灯(りんとう)磨き」
真鍮製の仏具を磨きます。
あなたもお盆やお墓参りで帰省した際に、ご先祖様に感謝して、「りんとみがき」してみてはいかがでしょうか?
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