私は2016年1月、Iga血管炎を突然発症しました。
Iga血管炎を発症したことにより、契約していた業務も終了することになったのです。
契約していた業務は10年になっていたこともあり、お世話になった方々にお礼をしたいと思いました。
ただ市販の品をを渡すだけでは、なにか物足りなく感じたので、お礼の品をデザインすることにしたのです。
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モデラー
私はIga血管炎を発症するまで、NXという3D-CADを利用してモデリングするモデラーという業務を担っていました。
モデラーとは、プロダクトデザイナーが作成したラフスケッチ(2D)から、造形データ(3D)を造る仕事です。
モデラーとして勤務していた私は、ある企業主さまと契約して頂いていました。
しかし、突然Iga血管炎を発症したことで、契約を終了することになったのです。
お礼の品
契約頂いた企業主さまのところでは、10年お世話になりました。
そのお世話になった方々に、なにかお礼をしたいと考えた私は、市販品ではなく自身でデザインしたモノを渡すことを計画します。
けれども、急に契約終了することが決まったため、最終勤務日までは約1ヶ月しかありません。
その期間に対し、お礼を渡したい方々は約50名と大人数だったのです。
デザイン
お礼の品を渡そうと考えた私は、今後挑戦していくプロダクトを感じさせ、日常的に利用して貰えるモノにしようと決めたのです。
デザインすることに決めたのは、大きさも手頃で気軽に使ってもらえそうなコースター。
ひとり1枚では寂しいので2枚渡すことにしました。
ラフデザインは、材質はケヤキで、漆塗りを施し感謝の意を彫刻することにしたのです。
しかしながら、ケヤキは硬く、加えて彫刻も懲りすぎたため、期間内で全数(2枚×50名)を仕上げることは困難であることがわかりました。
デザイン決定までに、何度か作り手である実家の父と討議を重ねました。
最終案は、材質は桐で、彫刻は簡素化し塗りを施さないことになりました。
彫刻のデザインは父からの提案です。
製造工程
工程はシンプルです。
直径9cmに切断
カット面磨き
デザイン紙の貼付け
彫刻
角を面取り
送別会
期間内に全数(2枚×50名)製造することができました。
最終勤務を終え、送別会の時にコースターを渡すことになりました。
送別会では、今後挑戦する事柄に関してプレゼンテーションを行い、その流れでお礼の品を渡せたのです。
お世話になった方々は、コースターの完成度と製造の手間に驚きつつ、喜んでくれました。
製品化
このページでの反響が大きければ、製品化も検討します。
ちなみに製品化の際には、ケヤキに彫刻しクリア塗料を施したコースターを採用します。